病気の予防

病気の予防

混合ワクチン

子犬は母乳を飲んでいるうちは移行抗体によって守られていますが、母乳から離乳食に切り替わり、しばらくすると移行抗体が切れてしまうのでワクチンを接種します。
それぞれの移行抗体が切れる時期は異なり、また母犬からの免疫がきれていないうちは、いくら接種しても効果がない為、2~3回に分けて接種します。
5~9種混合が主流ですが、犬の負担も増えるので多ければいいというものではありません。犬を飼育する地域によっても異なりますので、獣医さんと相談して接種してください。
狂犬病予防注射と異なり接種が義務付けられていませんが、感染すると重症となる病気を予防するものであるにも関わらず、日本では接種率が低く感染が拡大するのが早いと言われています。大切なわんちゃんを守る為にかならず1年ごとに接種しましょう。

■予防できる主な感染症■
・ジステンパー
・パルボウィルス
・伝染性肝炎
・ケンネルコフ
・伝染性喉頭器官炎
・コロナウイルス
・レプトスピラ病

■接種時期■
1回目は生後45~60日目、2回目はその30日後、3回目はまたその30日後になります。
子犬の頃は最低2回の接種が必要です。3回目を接種するかどうかは獣医さんと相談を。
その後は、1年おき。

■注意すること■
・混合ワクチンを接種してから体調が落ち着くまで1週間は安静にする必要があります。
そのため、ブリーダーさんからの引取りは、ワクチンを接種してから約1週間後になります。
・お散歩、シャンプーは2回目の混合ワクチン接種をして1週間までは控えましょう。
・ワクチン接種証明書はペットホテルやドッグラン利用時に提示を求められることがあるので大切に保管してください。
・狂犬病予防注射と同じ日に接種することはできません。

狂犬病予防

狂犬病は感染すると犬はもちろん、人間も死亡してしまう病気です。現在の医学では治療法がなく100%死亡してしまう病気です。
そのため、毎年1回、法律で接種することが義務付けられているワクチンです。
生後90日が経過し、混合ワクチンを接種してから1ヶ月くらい後に保健所や獣医さんで接種して下さい。
毎年春になると、狂犬病予防集合注射の会場が近くの公園や空き地に設置されます。そこで接種すると登録(犬鑑札の交付)も同時に行え、獣医で接種して、その後登録を行うよりも手間が省け、安く済む場合があります。その時期に市町村の広報などをチェックしておくといいでしょう。
混合ワクチンと同様、接種してから1週間は安静を心がけ、激しい運動、シャンプーは控えましょう。

フィラリア予防

フィラリア症(犬糸状虫症)は蚊が運んでくる寄生虫が心臓に寄生して、せき、腹水がたまるなどの症状がおこり、死にいたってしまう恐い病気です。
蚊が多くなる4~11月に投薬して予防するのが一般的です。予防薬はフィラリアにすでに感染していないかの検査を受けてから、病院で処方されます。病院によって薬の種類(錠剤や注射など)、投薬の期間は異なります。かかりつけの獣医さんに相談するといいでしょう。
ちょっとした外出で寄生することもありますので、蚊が飛んでこないマンションの上階で室内飼いしているからなどと油断せずに、フィラリア予防は行ってください。

ノミ・ダニ予防

ノミやダニが寄生すると、犬は痒がったり、皮膚を噛んだりし、脱毛してしまうこともあります。
大量のノミが子犬に寄生すると貧血をおこすこともあります。
ノミ取りシャンプーやノミ取りバンドが市販されていますが、動物病院で処方されるノミ・ダニの駆除と予防をする『フロントライン』が一番効き目があります。
生後60日を過ぎると投与できます。混合ワクチン接種時に獣医さんに相談しましょう。